年 | 内容 |
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1917年 | 12月30日、当時中華民国東北部(満州)間島(カンド)省和龍(ファリヨン)県明東(ミョンドン)村に、父尹永錫(ユンヨンソク)、母金龍(キムリョン)の長男として生まれる。 |
1925年 | 明東小学校に入学。同学年に文益煥(ムンイクファン)らがいた。 |
1931年 | 明東小学校卒業。記念に金東煥(キムドンファン)詩集「国境の夜」を受け取る。 |
1932年 | 龍井(ヨンジヂョン)のキリスト教系、恩真(ウンヂン)中学校に入学。 |
1934年 | 詩作を始める。 |
1935年 | 平壌(ピョンヤン)の崇実(スンシル)中学校に編入。 |
1936年 | 神社参拝拒否で廃校処分になる崇実中学校から故郷の光明(クワンミョン)学園中学部に編入。 「カトリック少年」に童謡を発表。鄭芝溶(チョンヂヨン)の詩を耽読。 |
1937年 | 進学問題で父と対立。父の望んだ医科ではなく、文科を選ぶ。 |
1938年 | ソウルの延禧(ヨンヒ)専門学校に入学。三年間寄宿舎生活を送る。 |
1939年 | 『朝鮮日報』や『少年』に詩や童謡を発表。 |
1941年 | 延禧専門学校を卒業。自選詩集を出版しようとしたが果たせなかった。渡日するために「平沼」という日本式の名に創氏する。 |
1942年 | キェルケゴールを耽読。渡日し4月、立教大学文学部英文科に入学。「たやすく書かれた詩」など5編の詩を作る。10月、同志社大学文学部英文学科に入学。京都市左京区で下宿生活を始める。いとこの宋夢奎(ソンモンギュ)も同市に下宿。 |
1943年 | 七月、京都下鴨警察署に宋夢奎が独立運動の疑いで逮捕され、同月、尹東柱も同署に逮捕され、多くの蔵本、作品、日記が押収された。12月、二人とも送検。 |
1944年 | 二人とも起訴。京都地方裁判所の裁判の結果、治安維持法違反で懲役刑を宣告され、二人とも福岡刑務所に投獄される。 |
1945年 | 2月16日、尹東柱獄死。三月六日、龍井に埋葬。3月10日、宋夢奎獄死。五月、尹東柱の墓に「詩人尹東柱之墓」という碑を建立。 |
1948年 | 詩集『空と風と星と詩』(正音社)刊行。 |
1955年 | 十周年を記念して再び詩集『空と風と星と詩』(正音社)刊行。命日に延禮(ヨンヒ)大学(延世大学の前身)で十周年追悼会主催。 |
1968年 | 延禮専門学校時代の寄宿舎前に「尹東柱詩碑」を建立、除幕式挙行。 |
1977年 | 『特高月報』(内務省警保局保安課発行)に収載された尹東柱、宗夢奎の取調べ記録が発見され、不明だった二人の嫌疑の概要が初めて分かる。 |
1984年 | 尹東柱全詩集『空と風と星と詩』(伊吹郷訳、記録社)日本で刊行。 |
1995年 | 2月7日、ソウル・ロイヤルホテルで「民族詩人 尹東柱先生逝去五十周年記念会」が持たれる。2月16日、同志社に「序詩」の詩碑が建立、除幕式挙行。同日、延世大学で五十周年追悼会開催。18日、日本キリスト教詩人会後援で「尹東柱を考える会竏注鮪五〇年に想う」を開催。韓国のKBSとNHKの共同で尹東柱の生涯を制作。KBSは3月3日、NHKは3月11日、NHKスペシャル「空と風と星と詩竏兆囀健戟E日本統治下の青春と死」として放映。 |
1997年 | 「星うたう詩人」京都、三五社から出版 |
1998年 | 8月15日の光復記念日に合わせて韓国の民音社から『写真版・尹東柱自筆詩稿全集』が出版される。 |
2003年 | 尹東柱の作品に、神戸市の川上盾牧師が曲をつけてCD化する。 |
2003年 | 尹東柱を主人公にした劇「プラットホーム・光の夏」が劇団「ピープルシアター」によって池袋で上演される。 |
2005年 | 同志社大学で没後60年を偲ぶ集いが催される。尹東柱の研究家宋友恵さんの講演も開かれる。 |
2007年 | 2月、市民クループ「福岡尹東柱の詩を読む会」が福岡刑務所跡で尹東柱の追悼式を開く。 |
11月、「詩人尹東柱記念碑建立委員会」により記念碑が、宇治市で披露される。 |