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『水中の哲学者たち』
永井玲衣著、晶文社(2021)
水中に潜るような心地の哲学対話を!
「哲学」と聞くと、難しく、堅苦しく、いつの間にか眠ってしまうほどに退屈イメージを持つ人もいるかもしれない。しかし、「いま生きていること」それだけで、私たちは絶えず問いにひらかれている。私がここに生きていることを忘れずに、私だけの問いを立てて考えること。最初から最後まで静謐、しかし、ページをめくった瞬間に声を出して笑ってしまうことも多分にある本書で、まさに水中に潜るような心地の哲学対話を!
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『ウィトゲンシュタイン、最初の一歩 = The first step with Wittgenstein』
中村昇著、亜紀書房(2021)
哲学者・ウィトゲンシュタインの思想を易しく解説。
哲学者・ウィトゲンシュタインの思想を易しく解説。倫理とは何か、痛みとは何か……世界がミシミシと音を立てて広がり、気づけば見たことのない景色を生きることになるかも。哲学への道がひらかれる、その感触を楽しんで。
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『ぎりぎり合格への論文マニュアル』
山内志朗著、平凡社(2021)
論文を書き始める前にまず一読してほしい一冊。
こんなにも笑える論文執筆のマニュアル本があろうか!論文を書く際の心構え、テーマやタイトル決めのコツ、論文用の言葉の選び方など、実践に役立つさまざまな指南が役立つのはもちろん、それらの指南をケラケラと笑って読んでいるうちに、気づけば「学問として論じるとはどういうことか?」という問いに辿り着く。論文を書き始める前にまず一読してほしい一冊。