立教大学図書館貴重書展示 「江戸にみる出版の文化:蔦屋重三郎とその周辺」

江戸時代において、学問書や宗教書、古典など、長い伝統と普遍的価値を重視した書物は、主に上方(京都・大阪)で刊行されていました。これに対し、江戸の出版でもっとも親しまれたのが「草双紙(くさぞうし)」です。草双紙は当時の世相や流行を映し出した読み物として庶民の暮らしに密着していました。江戸の地本問屋は、出版から流通までを担った重要な存在です。代表的な板元としては蔦屋重三郎などが挙げられます。蔦屋重三郎は安永元年(1772)に吉原で耕書堂を開業し、黄表紙や洒落本、狂歌本、錦絵などを刊行しました。喜多川歌麿や東洲斎写楽といった絵師を世に送り出したことでも知られています。

本展示では、蔦屋重三郎が活躍した時代を軸に、草双紙の発展過程をご紹介します。あわせて、蔦屋重三郎をはじめとした、主要地本問屋が刊行した代表的作品を展示いたします。江戸出版文化の多彩な魅力をお楽しみください。
普段閲覧することができない貴重書も展示されますのでこの機会にぜひご覧ください。
あわせて、立教大学図書館が所蔵する関連資料も複数紹介いたしますのでご一読ください。

【立教大学池袋図書館】
展示期間:2025年10月6日(月)~11月7日(金)
展示場所:1階入口付近(関連資料紹介 貸出可)・地下1階展示コーナー(貴重書展示)

【立教大学新座図書館】
展示期間:2025年11月13日(木)~12月12日(金)
展示場所:1階入口付近(貴重書展示・関連資料紹介 貸出可)

※本展示は立教大学池袋図書館および立教大学新座図書館にてそれぞれ開催いたします。
展示・紹介する資料が一部異なりますので予めご了承ください。
※図書館への入館と展示の鑑賞は学内者(利用対象者)に限らせていただきます。

お知らせの一覧へ戻る