「15世紀のなかば、グーテンベルクが活版印刷を発明してから、聖書ぐらい多くの言葉に訳され、多くの部数を発行し、人間の精神生活に大きな影響を与えたものは他にあるまい。」書物研究家である庄司浅水(1903~1991)はこう述べています。
庄司浅水は世界各国のキリスト教文献を蒐集していましたが、立教大学図書館では、彼の著書『私の聖書コレクション』で紹介された聖書30点のうち、25点を所蔵しています。今回の展示では、世界三大美書の一つであるダヴス・プレス版英語「聖書」全5巻のほか、印刷文化史を辿るうえで貴重なプライベート・プレスの聖書や豆本、エンボス表現の文字で製作された「英米の盲人の為の詩篇」など、計18点の聖書を展示します。
グーテンベルクが印行したラテン語「四十二行聖書」原葉など、その他7点の聖書は立教大学図書館デジタル・ライブラリーで公開しているので、今回の展示とあわせてご鑑賞ください。
2024年10月7日(月)~11月6日(水) 池袋図書館地下1F展示コーナー
2024年11月13日(水)~12月12日(木) 新座図書館1Fロビー
「庄司浅水旧蔵 聖書キリスト教関連文献資料 デジタルライブラリ」
https://library.rikkyo.ac.jp/digitallibrary/shojicollection/