レポートとは
レポートとは、問題を提起し、その問題に対して自分の考えを客観的かつ論理的に説明した学術的な文章です。提起した問題に取り組むためには、文献調査で先行事例や先行研究を調べたり、実地調査や実験を行ってデータを集めたりする必要があります。したがってレポートでは、調査で得られた事実と根拠を示し、自分の考えを形式に則って書きます。自分の思いをひとりよがりに書くことは避けなければなりません。
レポートの種類
レポート作成のステップ
初めてレポート課題を出されたときは、誰もが戸惑うものです。実際に取り組むときの作業は右の図の4つのステップに分けることができます。レポート作成ではこのステップ間を行き来しながら進めていきます。例えば、STEP 2で情報収集することにより、STEP 1の課題の理解が深まります。
レポート作成のマナー
レポートを作成するには、いくつかの作法に従う必要があります。
レポートは学術的な文章ですから、読み手の立場に立って、より適確な表現を選び、明晰な文章を書かなければなりません。また、根拠として示した他人の研究成果や調査結果は、自分の意見と区別して書く必要があります。他人の意見をあたかも自分の意見のように書くことは剽窃(ひょうせつ)であり、著作権の侵害になります。他人の意見や事実は、引用や要約のルールに則って書き、出典を明示する必要があります(p.23〜「5.引用・著作権」を参照)。
レポートの構成
レポート作成のステップの中で一番頭を悩ます部分は、STEP 3の執筆作業です。以下の構成を参考にして執筆作業を計画的に進めましょう。