「天人の迎え、かぐや姫の昇天」

天人たちがかぐや姫を迎えにきた場面。かぐや姫はすでに地上を離れ、天人とともに昇天しているようです。翁は別れを惜しむかのように手をあげ、天からの迎えに怖れをなしてか、媼はひれ伏しています。天人は琵琶を演奏するもの、書状(手紙?)をしたためるもの、蓮華を肩にさげるもの、三者三様に描かれています。左の挿絵では、画面上部に三峰の富士を描き、それを背景に瑞雲に乗る天人たちが描かれています。