2019年度 特別図書

2019年度に収集した特別図書は下記のとおりです。
データベースの詳細は、データベースリストにて各タイトルを検索してご確認ください。
『男色今鑑』なんしょくいまかがみ(江戸川乱歩旧蔵) 図書
出版年宝永8〈1711〉年
所蔵場所池袋図 貴重書庫2層 乱歩蔵近世
概要立教大学図書館には、近世資料を中心とした数多くの江戸川乱歩旧蔵本が所蔵されています。その特質の一つとして「男色」(男性同性愛)関連の書物が突出して充実していることが指摘でき、個人の蔵書としては他に類を見ないコレクションといえるでしょう。 『男色今鑑』も、「男色」を主題とした近世資料の一つでありますが、本書の価値を決定的に高めている点は、本書が単に立教大学図書館の乱歩旧蔵「男色」関連書コレクションに主題的に近接した近世資料であるばかりでなく、乱歩の蔵書印が捺された江戸川乱歩コレクションそのものである点にほかなりません。 本資料は、全5巻中、巻1を欠いた端本ではありますが、乱歩旧蔵本であると同時に、かつての旧蔵者が「岩田準一」であると明記されていることが、本書の価値を高めています。
『Poems chosen out of the works of Samuel Taylor Coleridge』(コールリッジ詩選集) 図書
出版社ケルムスコット・プレス
注記[edited by F.S. Ellis.] Hammersmith: printed [& sold] by William Morris at the Kelmscott Press, 1896. (限定300部)
所蔵場所池袋図 貴重書庫2層 乱歩蔵近世
概要 19世紀末から20世紀初頭にかけて、イギリスで興った私家版書籍は、活字や製本についての美術的な観点から、現在の出版界にも影響を与え続けています。立教大学図書館でも、印刷・製本史における重要性から、私家版書籍を積極的に収集してきました。本資料は、イギリス・ロマン主義を代表する詩人のひとりであるウィリアム・モリスが、晩年に心血を注いだ、美本私家版印刷所ケルムスコット・プレス刊の、モリスが敬愛して自らの詩作の手引きともした、サミュエル・テイラー・コールリッジの詩集です。 「コールリッジ詩選集」には、「老水夫行」や「クーブラ・カーン」など、イギリス・ロマン主義の詩人コールリッジの作品13編を収録しており、欄外見出しなどが赤インクで印刷されています。
『Codex Amiatinus, Facsimile Edition』(アミアティヌス写本ファクシミリ版) 図書
出版社Florence: La Meta Editore
所蔵場所 池袋図 貴重書庫1層 洋装本(大型)
概要 8世紀に英国で作られたラテン語聖書。全巻が1冊にまとめられたラテン語聖書としては、現存する最古のものと言われています。 アミアティヌス写本は当時作成された3つの写本のうちの1つで、四大ラテン教父の1人ヒエロニムスが訳したとされる「ウルガタ聖書」の最初期のものを、完全に書き写したものです。ウルガタ聖書は、何千年もの間、西方教会で用いられた権威ある聖書で、カトリック教会では長年にわたって標準のラテン語聖書として用いられてきました。 (丸善雄松堂カタログより)
『History of Photography』 雑誌
出版社 Taylor & Francis
巻号 11-40 (1987-2016) ※1-10も本学所蔵あり
ISSN 0308-7298
注記 バックナンバー / リプリント混在
所蔵場所 池袋図 自動書庫(禁帯出)
概要 History of Photographyは、1977年に設立された国際的な季刊誌で、写真の歴史、実践、理論を専門とする学術雑誌です。 ドキュメンタリー、ヴァナキュラー、ポピュラー、ポレミカル、芸術写真などについて、媒体、プロセス、流通、昨日などあらゆる側面に研究の光を当てています。世界の写真について、包括的かつ学際的な研究誌であることを目標に掲げ、アーカイブ、歴史、美術史、人類学、社会学、論理学など、写真に関する他分野からのアプローチに意欲的に取り組んでいます。 写真史研究における代表的研究誌の一つとして、本分野をけん引する役割を果たす重要資料です。 (丸善雄松堂カタログより)
復刻版『THE FAR EAST : A Weekly Review of Politics and Commerce and Record of Current Events』(週刊 ザ・ファー・イースト) 雑誌
出版社 雄松堂書店
巻号 第2期〜第4期(1914-1921) ※第1期も本学所蔵あり
所蔵場所 池袋図 自動書庫(禁帯出)
概要 本資料は、大正時代の極東情勢を英文で赤裸々に伝えたアジア情報誌です。1912(明治45)年から1923(大正12)年まで発行されました。「日本を中心点とした東洋植民地欧米諸国に対する商工経済文芸外交の機関英文週刊」と謳い、当時の日本及び極東情勢をリードした資料として名を知られています。 巻頭で週刊新聞的に内外の出来事が簡潔にまとめられている他、外国為替情報・東京証券取引所情報・日銀報告・わが国の基幹産業動向などのアジア及び世界の経済・貿易に関する最新情報、歌舞伎、能や最新の芸能情報、野球・テニス・ゴルフなどのスポーツ情報、さらには第一回極東オリンピック大会(1913年・マニラ開催)の模様も報告されています。また、最新の科学技術、土木建築、祭礼、四季の移ろい、外国人向け日本・台湾・朝鮮・中国の最新旅行案内、日本文学の翻訳なども記載され、英文総合雑誌として充実した内容構成となっています。 さらに、貿易、銀行、製造、ホテルレストラン、商業など日本内外で活躍する企業が紙面広告を掲載しており、広告・産業史的にも注目されています。 (丸善雄松堂カタログ参照)
『Kybernetes』 雑誌
出版社 Thales Publications
巻号 15-45 (1986-2016)
ISSN 0368-492X
注記 バックナンバー / リプリント混在
所蔵場所 池袋図 自動書庫(禁帯出)
概要 本資料は、サイバネティクスとシステム思考を専門とする学術雑誌として知られる、ユネスコの公式刊行物です。誌名の『Kybernetes』はサイバネティクスの語源になった「舵をとるもの」という意味のギリシャ語からとっています。 人工知能、自動化、サイバネティクス・モデリング、サイバネティクスの哲学、他の科学との相互関係などに関する論文を掲載しています。 人工知能は理系分野にとどまらず、社会システムから福祉、哲学や思想、文学までを範疇に置く、現在・未来の「人類」が取り組むべき包括的な研究対象です。本誌はその中でも人文社会科学とAIの融合領域での学術誌であり、社会の人間的、社会的、芸術的側面と、その相互理解の向上を掲げています。本誌では、NobertWienerの『人間機械論』(1950)をもとに、理論、方法論、アプローチの学際的な相関性を重視して、生態系、社会、組織、企業及び人間の行動について調査と分析を行っています。 (丸善雄松堂カタログ参照)
『月刊 大法輪』電子版(Maruzen eBook Library) 電子書籍
出版社 大法輪閣
巻号 第1期 平成元年~平成29年
利用環境 同時アクセス数:1 || ログアウト不要 || キャンパス全域 || リモート可
概要 1934年(昭和9年)より毎月発行された仏教総合誌『月刊 大法輪』は、「仏教の知恵を現代に生かす総合誌」として特定の宗派に偏らない仏教総合雑誌となっています。誌面には専門的内容から法話・講話をはじめ、初めて仏教を学ぶ方のための入門的内容までを掲載しており、仏教学の専門家はもちろん、哲学、東洋思想、人間科学、さらには経営学における東洋思想の観点などからも参照される機会の多い専門誌です。 (丸善雄松堂カタログより)
『The ORIENTAL ECONOMISTデジタルアーカイブス』(ジャパンナレッジJKBooks版) フルセット(計5セット) 電子書籍
出版社 ネットアドバンス
利用環境 同時アクセス数:各タイトルにつき1アクセス || ログアウト不要 || キャンパス全域 || リモート可
概要 本資料は、1934(昭和9)年~1985(昭和60)年まで、戦中・戦後を通して51年間途切れなく東洋経済新報社より刊行された、日本では極めて希少な英文経済紙『The ORIENTAL ECONOMIST』の全号をデータベース化したものです。 独自の記事で構成され、海外諸国の官僚や軍人が多く購読し、対日政策にも相当な影響を与えたといわれています。 世界に向けて発信されたニッポンの51年分の経済情報計874冊が記事タイトルやページから全文検索ができる他、広告や写真、統計資料のみで検索することもできます。また、ジャパンナレッジの辞事典類などとの横断検索も可能です。 日本近・現代史を紐解く上で貴重な学術資料であるといえます。 (紀伊國屋書店カタログ参照)
『思想』電子版(Maruzen eBook Library) 電子書籍
出版社 岩波書店
巻号 創刊号~300号
利用環境 同時アクセス数:各タイトルにつき1アクセス || ログアウト不要 || キャンパス全域 || リモート可
概要 本資料は、哲学、社会科学を中心とする学術・思想雑誌『思想』を創刊号(1921年発行)から300号(1949年発行)までオンラインデータベース化し、アーカイブとして参照することが可能です。 『思想』は1921年(大正10)年の創刊以来、哲学・歴史学・社会諸科学の最新の成果を読者に広く提供し、揺るぎない評価を得てきました。和辻哲郎・林達夫らによって、学問的であると同時にアクチュアルであることという本誌のバックボーンは形成されましたが、それは今日に至るまで脈々と生き続けています。分野を超えて問題を根源的に考え抜こうとする人々にとって、最良の知のフォーラムとなっています。 (丸善雄松堂カタログより)
『The Paper of Sir Ernest Mason Satow』(Archives Unbound:英国公文書館所蔵アーネスト・サトウ文書集成 デジタルアーカイブ) データベース
『Shakespeare in Performance: Prompt Books from the Folger Shakespeare Library』(フォルジャー・シェイクスピア図書館蔵 プロンプト・ブック・デジタルコレクション) データベース
『矢部貞治関係文書』オンライン版 データベース
『Church Missionary Society Archive』(Research Source Series:英国聖公会コレクションオンライン版) データベース
『ProQuest historical annual reports: America's corporate foundation』(北米主要企業年次報告書オンライン版) データベース
『Financial Times Historical Archive』オンライン版 データベース
『Global Commodities:Trade, Exploration and Cultural Exchange』(グローバルヒストリーデータベース) データベース
『BUILDING TYPES ONLINE』(ビルディング・タイプ・オンライン) データベース