竹取物語 貼交屏風 概要

立教大学蔵 竹取物語 貼交屏風

 この立教大学図書館所蔵の「竹取物語 貼交(はりまぜ)屏風」は、江戸時代に制作された竹取物語絵の一伝本と思われる資料です。詞書はなく、十図のうち見開きらしい画面が二組あるので、元は絵入り写本の挿し絵ではないかと思われます。また、本屏風には『竹取物語』で必ずといってよいほど絵画化される翁がかぐや姫を発見する冒頭のくだりなど前半部分を欠いていますので、完全な形でないと考えられます。

 ※ 貼交屏風とは、種々の書画を適宜に交ぜて貼った屏風のことをいいます。