『竹取物語』絵巻・絵入り写本
［小嶋菜温子氏旧蔵］デジタル・ライブラリー

本学図書館には、『竹取物語』の近世の写本・巻子本・版本などの貴重資料が14点所蔵されていますが、その多くは、日本文学専修の小嶋菜温子先生が、在職中精力的に蒐集にあたられたものです。学部図書費や図書館予算のほか文部科学省の研究設備費などからの補助も得て、本学図書館の蔵書構築においても特色あるコレクションを形成することができました。

このたび、小嶋先生から『竹取物語』を中心とする古典籍の寄贈があり、その中から4点の絵入り資料を本デジタルライブラリに収録させていただくことになりました。

紫式部が「物語の出来はじめの親」と呼んだ『竹取物語』の意義については、ここで述べるまでもありませんが、物語文学の親である『竹取物語』の伝承資料のなかで、本学にはことに絵画要素を含んだ資料が多数所蔵されています。その全てが閲覧に制限のある貴重書に指定される中、デジタル化によって学内だけでなく、学外に向けても広く公開されることになります。

資料をご寄贈いただいた小嶋先生、また、デジタルライブラリ編集にご協力いただきました青木慎一氏に深く感謝申し上げます。
図書館として今後もコレクションの拡充とデジタル化に努めていきたいと考えています。

立教大学図書館